皆さんは『探偵』のイメージをどの様に考えていらっしゃいますか? ①テレビ番組で見る探偵。② 推理小説に描かれる探偵。③ 捜査する刑事と競合し事件を解明する探偵など、大変興味をそそり面白い仕事だと考えている人が多いのですが、探偵の実態は、忍耐力が必要なとても地味で目立たない職業なのです。 一般の方には『探偵の仕事はカッコイイ!』と思い、想像もしない苦難の存在を知らず、あこがれる人もいますが、現実には大変難しい職業なのです。 なぜなら、サラリーマンの様に「午前9時~午後5時」までの勤務時間で、一日を終わることはまれで、依頼があれば日曜祝日・昼夜を問わず証拠などの蒐集のため張り込み・尾行・取材活動を行い社会正義の実現と依頼者の味方になって日夜奮闘する会社、言い換えると志し無ければ勤務者にとってはブラック企業の最たる処と言えるでしょう。 しかし『探偵・調査業』に従事する多くの調査員の存在を思えば大変やりがいのある仕事である事に間違いありません。 目次探偵の世界と日本の歴史について 探偵の歴史は古代戦いの歴史と同じ起源に遡り、産業革命を通じて発展してきた近代社会における中で、『探偵』は、我々が問題とすべき、市民生活に関連を有する歴史なのです。 世界史的に『探偵』の歴史を考察して見ると、産業革命発祥の地であるイギリスでの発展が目に付きます。 イギリスは19世紀中頃、産業・商業が高度に開花し、都市への人口集中が進み人々の生活範囲がそれまで以上に広がった結果、個人の能力だけでの情報収集が不可能になり、それを助ける手段として『探偵』が社会に出現してきたものと解されています。 世界初の探偵として知られるところでは、映画にもなった人物、フランソワ・ヴィドックが世界初の探偵として知られています。 同氏は、19世紀中期に、元は犯罪人として入獄し、その関係から止み社会に精通、後、出獄するとパリ警察の手先として、徒刑場で得た情報を売る密偵となり、後、フランスの国家警察パリ地区犯罪捜査局(現在のパリ警視庁)を興しています。 後、同局を辞した後には、個人で探偵事務所を設立したとされています。 他、アメリカの探偵事情等については、別途コラムで修業時代の写真と共にご紹介しています。 日本国内では1891年(明治24年)5月21日付けの当時の『朝日新聞』に帝國探明會という企業が「詐欺師や盗人の所在を調べる。他人の行動調査を実施する。」との旨の広告を出稿していた事実が国立国会図書館の蔵書より確認されていると聞かれます。 近現代の探偵業全国団体 現在、探偵業の業界団体として、歴史があり社会的に認知されている団体は2つあります。 1つは「一般社団法人 日本調査業協会」(全国600社)、2つ目は「一般社団法人 全国調査業協同組合」(全国100社弱)です。 全国の加盟する探偵事務所の総数からすると、加盟員数が多いのは圧倒的に「一般社団法人 日本調査業協会」であり、警察庁との関わりも深く、探偵業法の成立に大きく寄与したのは同団体と葉梨衆議院議員です。 次いで「一般社団法人 全国調査業協同組合」については、探偵業法が成立前に探偵業界が大きく二分される中、多くの探偵事務所は同2協会の何れかに加盟しているのが正規の業者として認知されていた時代がありました。 探偵業の修行時代、「全国調査業協同組合」に加盟する探偵事務所に所属し、取締役として業務に就いていた時期がありますが、基本的には当時、活動は殆どが飲み会と親交程度で、あまり業務訓練等の指導的建設的集まりは無かったよえうに感じています。 現在の同協同組合に加盟する探偵事務所の顔ぶれを見ると、私が関係していた当時と半数程度の会員が入れ替わっているように感じますが、営業主体の利益期待型の協会であるように個人的には感じる団体と見えています。 その点、現在、私たち「帝国法務調査室」が加盟する「日本調査業協会」はエリア別に単位協会があり、個別に教育訓練を実施する等、業者の質の向上を目的に動き、悪質な業者へは介入し注意喚起すると云ったユーザーが期待する協会の機能が充実していると感じるものです。 その他の探偵業の団体 探偵業の団体として、もっともらしい名前で尚且つ一般社団法人として法人格を取得してまで運用する探偵協会などが存在していますが、その実、実態は殆ど無く、全国的な活動はなされておらず、仲の良い業者が集まる仲良しクラブ程度の協会に終始しているような団体ばかりです。 況してや探偵事務所としての腕前は不明で、一定程度の実力を加盟基準としている「日本調査業協会」の加盟する探偵事務所とは一線を画しているはずです。 探偵に依頼する前に、その会社の実態を知ろうとするならば、少なからず探偵業の団体に加盟する探偵事務所から選ぶことが安全の基準となるでしょう。 our youtube 24時間年中無休 ご相談・お見積り無料 お電話口での簡単なお見積りも可能です。まずはお気軽にお尋ねください。 お電話口での簡単なお見積りも対応しています。お気軽にお問い合わせください。 お電話でのお問い合わせ お電話はコチラ メールでのお問い合わせ メールはコチラ LINEでのお問い合わせ ラインはコチラ 探偵コラム 探偵