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ベテラン探偵談「探偵に向いている人」決定版

ベテラン探偵談「探偵に向いている人」決定版

探偵と云う職業に就く事を考えた場合、果たして自分が向いているのかいないのか、大変気になるものでしょう。

向いている人、向いていない人の適正が顕著に出るのが探偵と云う仕事。

技術職であるが故に、探偵と云う仕事も、その職業指導も、非常に厳しい事も想像するはず。

しかし、実態はどうなのか。
実際の現場はどうなのか。

目次

1.探偵に向いている人の適正

探偵を一言で云えば、実際の探偵からすると、「静」。

映画・ドラマと、年に一度は題材にされますが、華々しいシーンなんて、一瞬でしかありません。

勿論、依頼人に喜ばれ、御礼を言って頂ける瞬間は、探偵と云う仕事への充実感が得られる瞬間ではありますが、そもそも秘密裏に、そして隠密に動く、強い守秘義務を負うような個人情報の最たる処で戦う特殊性故に、表に出る事はありません。

派手さは無い上に、冒頭でお書きした「静」。

いわゆる多くの時間が張り込みに費やされるため、そうお書きしましたが、何か動き続けるよりも、静かに待ち続ける事の方が精神的に苦痛なのです。

目を離せず、トイレにも行けず、現場が終わるまでの時間、待ち続け得る精神力、その向きが探偵が最低限備えなければならない素養と云えるのかも知れません。

ベテラン探偵談「探偵に向いている人」決定版

2.実際の現場

上述の通り、探偵に向いている人は「静」を備える事が重要であるとお話ししましたが、その「張り込み」だけが探偵の仕事ではありません。

尾行、張り込み、聞き込み、情報収集、調査報告書の作成、その作成に必要な文章力、必要な情報の入手先のルート開拓など、やるべき事は非常に多岐に渡ります。

しかも技能向上への取り組みに終わりはありません。

実際の現場の中の1つを上げますと、「静」から「動」に変わる瞬間が尾行開始のタイミングです。

尾行については、車輌尾行や徒歩尾行、バイク、自転車など状況は複数ありますが、いずれの場合も非常に集中力が必要になります。

交通事故の危険性、徒歩や走ると云った体力的一面、かなりの消耗が考えられる中で食い付いていけるのか否かについては、担当した調査員自体の諦めない気持ち、根性のみです。

このハイテク時代に何故と思われる面もあるでしょうが、撮影や位置情報と云った面については30年前と比べ、はるかに便利になり、格段に優秀な物が登場しました。

しかし、そうした機材や尾行の面は、危険と安全第一との二律背反、その探偵自体の技量と資質に加え、根性と云った昭和的根性論はまだまだ重要で、「探偵に向いているかいないか」を判断する上での材料と云えるでしょう。

当探偵事務所では、現場の先輩が、入社した新人探偵を叱り飛ばすような事も無く、ミスをカバーしつつも、そのミスを激しく咎める事もありません。

しかし、実際に一人前の探偵として残り、独立して行くもの達は上記のような現場を経て、一人前になって行きます。

3.探偵に向いている人が学ぶべき技術

探偵の学ぶべき技術としては、法律関係や尾行張り込み・取材と云った面の座学はありますが、多くは現場で指示を受けつつ、教えられ技術を学んで行く側面が強いでしょう。

現場に立つ前に、一通りの技術研修を座学で同はしていますが、役に立つかどうかは別の事、新人探偵自体の資質と臨機応変な対応力によって、成長線はそれぞれで一定ではありません。

出来る新人は一気に伸びます。

勿論派手さは無くとも、徐々に実力を蓄えてという者もいて、一概に言えません。

ただし成長の早い新人程、派手さ故、徐々に大胆になり、大きな失敗に繋がる可能性もあるため、教育するベテラン達は、出来る新人程、注意の目を光らせる様にしているものです。

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4.業歴30年のベテラン探偵ぎ語る探偵に向いている人

探偵として、30年以上の時を過ごし、大手と言われる全国組織の探偵事務所で調査部の部長、取締役も経験しました。

一人の探偵として、成長して行く新人が「探偵に向いている人」だとするならば、そこそこの聡明さを備えた男性で、相応の運転技術さえあれば、チャンスさえあれば探偵になる事は可能でしょう。

ここでお書きした「男性」「相応の運転技術」については、克服できる面もありますが、「向いている人」「向いていない人」との今回のジャッジに於いては、上げざるを得ません。

まず男性と指定したのは、差別的なものではありません。

女性でも活躍している数少ない女探偵を少なからず知っていますし、その実力も認めています。

ベテラン探偵談「探偵に向いている人」決定版

しかしどうしても女性の場合「トイレ問題」が付きまといます。

コンビで現場に入った時に、抱えるトイレ問題は、依頼人の依頼によって現場を預かる探偵として、相棒が女性であると現場の動静が不安で、不安定になる可能性があり、向き不向きで判断すれば、マイナス面が多いと言えるでしょう。

次いで相応の運転技術。

これは運転技術が云々の前に、車を自身で所有し運転した歴が無い者にとって、運転は技術的に不足しています。

調査員の面接時に確認する事の1つに、「普通免許取得」があるかと共に、自己所有で運転している、もしくは過去複数年所有し運転していたかは、必ず確認します。

運転技術が乏しい者が現場に出た場合、事故率が高く、また警察による取り締まり時に違反切符を着られる率も高い等、なぜか成功率も下がり勝ちで、現場の成否に大きく影響します。

しかし、これは経験値によって補充できる面も大きく、探偵として就職するには採用がされない事にはなりますが、車輌の運転さえ経験を積めば改善できるものですから、探偵と云う職業を志す者としては車輌を購入・運転し、経験を積むべきでしょう。

5.探偵に向いている人として重要な当人の資質

絶対的に申し上げたいのは、探偵と云う職に就いておきながら「嘘をつくいてはならない」と云う点です。

現場の結果を不明瞭に答えようとしたり、ウソを付く調査員は、即時解雇され、場合によっては賠償問題に発展する業種です。

自分を良く見せようと考える者程、ウソまではつかずとも煙に巻いたような不誠実な回答をしがちなものです。

結果、現場の状況が、結果報告として調査報告書にされる訳ですが、10が真実でも1つでもウソが含まれていた場合、全てがウソと判断される信用が最も大事なのが探偵です。

1人の探偵が、会社自体の信用を抱える事にもなりますから、探偵事務所の会社自体は信頼関係を重要にすると共に、報告の内容と調査報告書の整合性を常に確認しています。

新人探偵が、不用意に不適切に使う書面表現は徹底的に確認がなされる訳ですが、教育面も合わせて、詳細に確認がなされて行くもの。

因って、探偵に向いている人の重要な資質として、当たり前ながら『嘘をつかない』信頼性のある人物が、探偵として通用し、多く信頼を集めて行く事になって行きます。

以上、どうでしたでしょうか。

探偵は、探偵業法の施行によって、職業として広く社会に認知されるようになりました。

多くの方々のお抱えの問題について、依頼人の皆さんと共に取り組んで行く身近な存在として、お役に立てる事を願い、日々解決に向け取り組んでいます。

当探偵事務所が、皆様のお抱えの問題に際し、ご一緒に取り組み、問題解決に向けご一緒できればと心から願っております。

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