探偵考察|夫の浮気相手に会いに行く、事前準備と想定される流れ

夫が浮気した時、妻にはいくつもの選択肢があります。
離婚する、しないの前に、まずは当事者の考えを知っておきたい。
となれば、遅かれ早かれ浮気相手とも会う事になるでしょう。
しかし、何の準備も無く突撃していては意味がありません。
ではどのように準備して、心して取り掛かるべきか、過去の事例を3例ほど上げてお話したいと思います。
浮気の証拠があるから認めさせた不倫の事実
結婚10年目、パート勤務しながら子供2人を養育するAさん、夫の浮気を疑うようになったのは同じ職場の女性とやり取りするスマホの内容からでした。
あやしいとは思いつつも確証が無いため探偵に浮気調査依頼すると予想通りの結果。
職場の派遣社員の女性と関係している事が判明、暗い裏通りで抱き合ってキスをする姿、ラブホテルへ入室する様子と云った「決定的証拠」を握ったのでした。
「とにかく緊張しました。」インターフォンを押す震える手、気持ちを落ち着けて訪問すると、彼女は驚いた様子。
「〇〇の家内です」と言った瞬間、真顔になりました。
最初は大人しかった彼女であったが、「帰ってください。」「なんの関係もありません。」と扉をとにかく閉めようとする始末。
そこで証拠写真を見せ、認め謝罪する事を要求。
「旦那さんに電話させて下さい」と言う彼女だったが、「かける事は構わないけれど、それだと弁護士さんを通じて訴えるしかありませんね。」と、法的措置では無く直接来たのは当人同士での話し合いを希望したからだと説明すると、ようやく落ち着いて話し合いが始まりました。
そして二度と会わない事を確約すると共に、その場で慰謝料について話し合い文書を作成、決着したのでした。
証拠が効果的に働き浮気相手に事実を認めさせ、且つ解決に結び付く等、落ち着いて対応出来たのは事実を確り認識し相手の反論に確実に反論出来た事が大きかったと言うAさんだった。
夫に女に会いに行ったと知られたくない妻、対抗策はW不倫の女の夫
浮気夫に直接話しても元来から浮気が癖となっている夫に効果は無いと察した妻Bさん(42歳)。
ここは浮気相手にとも考えたが、その点も夫に連絡されては頭ごなしに苦言を言われて、なんの解決にもならないのではと懸念された。
そこで実行したのは不倫相手の女の夫に持ちかける事だった。
不安もあって友人について来て貰い声掛け、事実を打ち明けた。
探偵の証拠写真等も交え、どうにか解決したいと話をすると、自身の妻の愚行を目の当たりにし初めは神妙な面持ちだったが、丁寧には無しを聞いてくれた。
自分自身に非は無いにも関わらず、「この度はご迷惑をおかけしました。」と謝罪し終始紳士的な態度で接してくれた浮気相手の夫Cさんでした。
後、Cさんは弁護士を通じて浮気夫を訴え、訴訟に移行、結果的にBさんも不倫の被害者として浮気夫にとっては自然な形で不倫の事実を知る形となった。
訴訟中も「女とはSNSで知り合った。あれはきっと美人局に違いない。」と反省の無い浮気夫の態度に辟易していたが、最終的には慰謝料を支払った。
BさんとCさんのお互いの請求権から慰謝料は相殺の部分もあったが、Cさんは探偵依頼の費用と言って半額をBさんに渡してくれたと言う。
自身のした事は棚に上げ、人のせいにしてばかりの浮気夫、Bさんは真剣に離婚を考え始め、社会的力を付けなければと、資格取得など懸命に努力している。

証拠無しで飛び込み撃沈した被害者であるはずの妻
浮気を知り、夫に相手の住所を白状させ、興奮して家を飛び出した妻のDさん29歳。
聞き出した住所に到着しチャイムを押すと、すぐに出て来た若い女性。
この時点で既に夫から連絡を受けていたのだろう、「私、不倫なんてしてません。迷惑ですから帰って下さい。」と否定。
そんなはずは無いと問い詰めるが、偶然に見たラインのやり取りや話の成り行きだけでは決定打にならず、『そんな大声でやめて下さい。警察呼びますよ!』の声に、引き下がるしか無かったDさんだった。
証拠も無く問い詰めていては前に進めないと探偵に依頼するものの、なかなか証拠を得れずに悔しい思いをしたのだった。
教訓となるのは、事前の準備が事をスムーズに運ぶと云うもの。
感情で動いていては結果的に敗北してしまう可能性が大きい。
冷静になって反論を許さない公的証拠を以って相対する事をおすすめしたい。