離婚するべきか、しないべきかの迷い|探偵考察

プロの探偵として早26年、多くのご夫婦の不貞問題に関わって参りましたが、多くの皆さんが悩む問題。
本日のテーマは「離婚するべきか、しないべきかの迷い」についてです。
基本的なスタンスとしてお伝えしているのは、『後悔の無い選択』です。
だから、迷うのであれば離婚しない方が良いと考えています。
探偵依頼で証拠を得ていれば、主導権は握り得ています。
離婚する事は選択肢として難しい事ではありません。
むずかしい選択は「離婚しない」と云う選択側です。
夫婦関係の修復については、法律や決まり事では測れない、夫婦間の気持ちや感情がからんで来るためです。
「浮気」=「離婚」との持論を展開する探偵さんも多いようですが、私見としては最善を尽くした結果、別々の道を行かざるを得ないのであれば後悔はないと考えています。
過去事例です。
浮気する夫を問題として抱える妻からのご相談でした。
「夫が浮気しています。証拠はありませんが、行動から浮気している事は明らかで、私があやしんでいる事は夫も気付いている事でしょう。ただ、私が知ろうと知るまいと、浮気を止める気は無いようです。問い詰めても言い逃れして来るでしょうし、何を言って来るか恐いです。離婚は今のところ言って来ていません。どんなつもりなんでしょうか・・・。」
この方、既に探偵依頼をなさっていました。
依頼している探偵は「そんな旦那さんとは離婚した方がいい」と。
「離婚した方がいいんでしょうか?どうすべきなんでしょう。」
気持ちの整理が付かない妻、答えの無い悩みながら、離婚に踏み切れない中、当探偵のブログを見て「相談だけなんですが」とお電話された、そう云う状況でした。
『どう対処したらいいんでしょうか?』

似たようなお気持ちの方ってたくさんいらっしゃる事でしょう。
私がこの妻のお話しを聞くにあたって、浮気の問題は知れても、夫婦のこれまでの歴史、夫が不倫するまでの経緯、不倫相手の背景など、知るべき内容が多くある中で、どちらの対処が正しい、そして不倫問題への対処をどうすべきであるのか、そこまでお話しするのは難しいのが事実です。
ただし、どうとらえるべきなのかと云った考え方などお伝えできる事はたくさんあります。
よその探偵が言う『そんな旦那とは離婚』、はたしてそうなのか。
離婚した方がいいのだろうか。
今の状態からすれば離婚もあり得るかもと云う重いもあるけれど、やっぱり離婚は回避したい。
そんな自分もいる。
離婚したいのか、したくないのか、と聞かれれば『相手次第』って感じもするけれど、色々考えると自分的には今は離婚したくない。
そんな思考で彷徨っているかも知れません。
よその探偵さんがカウンセリングで「離婚」をすすめたのは目前で起きている浮気の事実をもって断罪している感が否めません。
「もう、奥さん別れちゃったほうがいいですよ。」と言いたくなる気持ちも無くはありませんが、妻が決める事であって、探偵は理解し希望を叶えるためにどうすべきかを共にするスタンスが大事でしょう。
プロとして聞かれれば「離婚」をアドバイスする事は、問われ、あくまで私見をお話しする事はおかしいとまでは思いません。
しかし、それでも離婚を進める事は違うんだと感じます。
迷っている間は「離婚はしたくない」はずです。
夫の不倫を終わらせたい。
でも女に夢中で終わりそうもない。
離婚はしたくないし、不安。
心に感じるその気持ち・・・私はまだあんな旦那が好きなのか。子供のためなのか。
こんな男だったのか。
なんでこんな男と結婚してしまったんだろう。
でも子供の父親。
離婚の二文字が頭に浮かんでも、離婚よって口走っても、『本当は離婚したくない』。
それが答えです。
本気で離婚を決意している方は、迷いませんし、ほぼ悩みません。
決心して突き進んでいる妻は離婚へ進む事に悩みもストレスも感じません。
お話し頂く言葉も、メールでの遣り取りの文章も違います。
吹っ切れています。
どんなにウソをつかれ、酷い言葉をあびせられ、お金も取り上げ兵糧攻め、人権無視の生活すら保障しない底辺を強いられても、離婚したくない、離婚しない方がいいと感じる自分がいる。
離婚は人からすすめられるようなものではありません。
本当にご自身が心の底から離婚する道を選ばれた時、取り得る選択肢を並べる程度です。
離婚はした方がいいのか、しない方がいいのか、の決意は周囲に意見を求めるべきものでは無く、離婚するとの決心は問題に相対する中で、心の底から決心が沸いて来るもんです。
人の意見は参考程度とすればよいし、焦って決めるべきものでも無い。
問題の内容は、家庭の数だけあって人それぞれ。
離婚する妻もいれば、しない妻もいるし、こんな夫であっても離婚しない妻もいれば離婚を選ぶ妻もいる。
「離婚をすべきかどうか分からない」のであれば、「離婚したくない」のです、まだ。
悩みは人と話し、共有すれば少なからず気持ちが一時てきにでも晴れます。
どんどん話してください。
しかし、大事な判断は人に委ねない、心の底からこうと決めた時に行動を移す、それまでは真実を見極めるべき時、そう解釈するべきでしょう。
「どうしよう」と何もしない事が問題、勇気を出して問題解決へ乗り出しましょう。