浮気相手へ復讐した事例事件まとめ

探偵事務所「帝国法務調査室」です。

仕事柄、多くの夫婦問題に触れ、歯がゆくつらい思いをする妻そして夫、交際相手方々の気持ちに触れる事がしばしばです。

おなじ思いをさせてやりたい。(怒)、復讐し、仕返ししてスッキリしたい。

法律の解釈で解決なんて生ぬるく、スッキリしない。

むしろ不倫相手は法律の影に隠れ、謝罪すら無く、不敵にのうのうと暮らしていたりする様子を見ると、我慢ならないと云う方々がいます。

しかし、そんな復讐は結局許されず、警察沙汰になれば罰せられ、その場では反省し事が収束へ向かうように思えても、結局思い返せばイラつき復讐が復讐を生む。

そんな暴力的な解決は何も生み出さず、決して賛成する事は出来ません。

しかし、耐えかねて実行に移してしまう愚かな人々がいる。

探偵の業に就き30年、依頼人と、加害した不倫相手である対象者が対峙した過去の事例や事件その他、数多ある中から3ケースをまとめ、お書きしてみます。

徐々に事例がエスカレートして行きます。

浮気相手へ復讐した事例事件まとめ|探偵事件簿-福岡
目次

■夫の不倫相手に会いに行った妻

夫の浮気調査依頼、担当する事になった30代前半の妻・S子さん。

比較的穏やかで、言葉も使いも穏やかな方でした。

夫の浮気は調査によって判明。
不倫相手は会社の部下でした。
元々はS子さん夫妻は社内恋愛で結婚したのですが、その相手は当然、S子さんも知っている相手で、結婚当時は新居へ遊びに来ていたし、家を新築した際には他の職員とお祝いにも来ていたS子さんより2歳下の後輩。

聞かれた時は絶句されていました。
悲しさと歯がゆさが入り混じったつらい気持ち、辛さが滲んでいましたが、我々も報告する義務があります。
詳細を赤裸々に報告すると、徐々に言葉の端々に暴力性が現われて来たのでした。

「このやろう(怒)、絶対許さん!」と言ってみたり、「地獄を見せてやる!」って言葉の数々。
その時は何気に報告していましたが、繰り返される暴言に少し控えた方が良いと考えた訳ですが、「女の家はどこでしたか?」「たしか夫がいましたよね?」って言葉に少しゾッとしたのでした。

『大丈夫ですか?』と問うと、いつものS子さんに戻り「はい大丈夫です」と笑顔をみせるのです。

しかし背景に見えるある種の二面性が、報告の度に露わとなってどんどん豹変して行きました。

結果報告はいつもの通り。
今後の対応は必ず弁護士さんからと約束して背中が見えなくなるまで見送ったのですがその4日後に問題が発生します。

S子さんから電話があり聞かれた質問は「女の車って、会社近くのどこのパーキングに停めてるんでしたっけ?」との問い。

『今、行ってるんですよね?会って話すんですか?』問いに、『大丈夫ですから。』『冷静ですから。』と繰り返すS子さん。

大至急行けって事になり、夫の職場であり、不倫相手の職場でもあるD社へ。

うちの探偵事務所から車で6分。
到着すると、職場の前にいるS子さんと女。
夫の姿は無し。

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我々が止めに入ろうとした瞬間でした。
パチーンとS子さんの平手打ちが女の左頬に炸裂。
その後は2人で髪を掴み合っての大喧嘩。

我々と会社の職員が止めに入って一旦収まったんですが、収集が付かず、警察沙汰にすると云うD社の社員を制止し、S子さんの夫が職場の同僚である事と、女と夫が不倫している事が原因である事を止む無く伝え、警察沙汰にはならずに済んだのでした。

後には弁護士から大目玉を喰らい、慰謝料の請求は泡と消え、S子さんの夫は降格、女は退職して行きました。

浮気夫は恥を掻いただけで済んだ訳で、S子さんも反省しつつもスッキリした気で、良かったのか悪かったのか一応の決着は付いたそんな事例でした。

■元彼の子を産み育てるものの知らんぷりの男に制裁

元デパート店員だったK子さん、高校を卒業してすぐに百貨店へ就職したのでした。

皆さんが日常、デパートに持つイメージってどんな感じですか?

対応も丁寧で教育も確りされている真面目なイメージではないでしょうか。

しかし実際はとても乱れている。
実際、探偵の現場から見ると否定できません。

男性社員が例年入社するとゲスに始まる新人選別。
しかも上下関係も厳しく差別的な環境から、既婚の中年管理職が若い女性を狙っていると言いますから驚きです。

そんな折に地方から試験を受けて正に入社したK子さん、毒牙にかかったとでも言うべきか、上司G氏と不倫関係になってしまったのです。

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そして26歳で妊娠。
離婚すると言っていたG氏でしたが、『堕ろせ』と言い出し、『今は離婚できない』とも言い出した。

しかし、そうこう悩む内に墮胎可能な期間を過ぎ、K子さんは出産を決意したのでした。

騙されたと気付いたときは時すでに遅し。

出産して7年目。
K子さんは、家族に恵まれていました。

経緯を知りつつ結婚してくれた夫。 
元気に育ち、小学校へ入学し、1年生となった息子。

『良い夫にも支えられました。』と言うK子さん。

しかし、どんなに満たされても怒りは治まっていなかった。

復讐の炎はさらに燃え上がっていたのです。

当探偵事務所へ縁があったのは、A弁護士からの紹介でした。

子供の父親に養育費を請求したいとの事で、住所を調べて欲しいとの事。

元来人柄も良く感じの良いK子さん、依頼を受け、住所を調べサッと報告書を引き渡し、A弁護士に引き継いだ。

そんな人探しの調査依頼の1つであった案件が、刑事事件に発展したのは3年後の事でした。

警察から当探偵事務所に連絡があり、事情を聴きたいと協力要請。

話を聞くと、K子さんが容疑者となっていたのでした。

事件の要旨は、G氏に対する傷害事件で、顔に薬品をかけたと云うもの。

只事では無く、当時の自浄を話すと共に内容を聞くと根が深いものでした。

K子さんは、A弁護士に依頼し、訴訟提起したのですが、そもそも認知していないもの。

当時はDNA鑑定は存在していましたが、G氏は鑑定を拒否、話し合いは遅々として進まず、結果、不調に終わっていました。

K子さんは、G氏へ何度か手紙を送るものの無視、電話連絡するものの拒否。

そんな事をの繰り返しの中、手を出したのは闇サイトで募集していた復讐屋と自称するアウトローな連中。

ネット上で知り合い、会う事も無く情報と相手の写真、そして金を渡して復讐依頼。

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G氏とは全く無関係の関東に住む20代の男が福岡へと来訪し、擦れ違いざまに『硫酸』をかけたのでした。

結果、顔は爛れたものの、失明は免れたのでした。

バレます。この手の犯罪。

直ぐにK子さんと20代の実行犯は逮捕。

警察署に留置され聴取を受ける中、裏取りで警察担当官が当探偵事務所へ来訪されたのでした。

動機も身上も理解できない訳じゃない。
男は他にも同じように女性を騙していた。
身上的には同情の余地は無いとしても、被害者であり、やはり加害行為は許される事ではありません。

残された夫は、気持ちを理解してやれなかった事に悔やみ、息子は父と信じる夫(義父)と共に、母であるK子さんの帰りを待つ。

悲しい事態となる中、悪質であるとして結果実刑が出て、執行猶予は付かず拘置所、刑務所へと移送され、受刑者となったのでした。

■不倫の上の放火殺人

1993年12月に発生した『日野OL不倫放火殺人事件』をご存知でしょうか。

東京都日野市で発生した、当時NECの関連会社に勤務していた「北村有紀恵」氏(当時27歳)による放火殺人事件であり、不倫相手の上司の幼児2人が焼殺された残酷な事件。

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当時、北村氏は会社の上司である妻子あるA氏と不倫関係にあった。

結婚を仄めかし、妊娠した際には中絶を求められた中、妻が2人目を懐妊、出産した。

来年には妻と離婚して結婚するからと言い惑わすA氏と関係を続ける中、2度目の妊娠をした北村氏だったが、堕胎を求められる前に自ら降ろす事を選んだと言う。

後、1993年5月、犯行の7ヶ月前に、A氏の妻へ不倫が発覚、結果、A氏は離婚では無く、妻子との復縁を選び、北村氏に電話で不倫関係を止め別れると告げたものであった。

さらには、妻は北村氏に対し、更に不倫関係に至った事を責め「私は子を2人の子を産んで育てているが、2回妊娠して2回とも胎内から掻きだす女だ」と嘲笑、それがきっかけで自責の念からA家族への憎悪へと転化し報復感情に支配されて行った。

そして事件当日、A氏を妻が車で駅まで送って出た折、持っていたA氏が住む公団の玄関ドアを開け自宅に侵入し、就寝中だった当時6歳の長女、当時1歳の長男にガソリンをかけ放火し、幼児2人を殺害、自宅を全焼させた[のだった。

当時、報道では、北村氏への非難と共に、共感・同情した報道・評論もあった中、裁判は進み、2001年7月、無期懲役が確定、受刑者として服役中とされる。

北村氏は、獄中で、出版社から「不倫放火殺人OLと呼ばれて」という手記を発表して、子供2人を焼殺し、自宅を全焼させたことは深く反省していると述べている。

特に、自分が焼殺した子供2人に対しては毎日冥福を祈願していることを表明したが、自分がA氏に騙され、もてあそばれて、心と体を傷つけられた被害者だという面もあることを理解して欲しいと訴えている。

非常に痛ましく悲しい事件である。

A夫妻は後に損害賠償を求めた裁判で金4,500万円の賠償金を受け取る事で和解、さらに夫婦の間には1男1女が産まれているが、暗い影を落としているはずであろう。

上記の通り、男女間の交際トラブルに関する復讐を書いて来ましたが、何も生み出さず結果、自身と共に周囲の大事な方々を傷付けることになるであろう事を想い、心を静め、時間をかけ穏やかな日常を取り戻して頂きたいと思います。

勿論、終わりを付ける事は重要ですが、それは暴力では無く、公平な裁きの下で決着を付けるべきであり、心の救いはこれからの幸せな日常にあり取り戻し得る事をお知り置いて欲しいと願っております。

その一助に、私ども探偵事務所がお力になれればと祈っております。

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