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妻の出産、信頼を失う浮気夫たち
こんにちは、当探偵 福岡事務所「帝国法務調査室」の大塚律子です。
子供が産まれる時って、とても素晴らしい瞬間なのです。
妻が、母になる瞬間です。
お母さんとなって新人ママさん達は、日々、初めての子育て修行に取り組まれているはずです。
そんな中、夫もパパとなり、一緒に子育て修行に取り組めればいいのですが、「子どもが生まれてから、妻は変わった」と、取り残された感を以って、腹を立てる男性もいます。
女性にすれば当たり前の事なんです。
母となる時期なんですから、必死なんですよね。
しかし、それは時に、夫にとっては好ましく無い変化に見えることもあるようで、孤独感を感じる事もある。
母となった妻に無視されている様に感じるなんて事を言う男性もいます。
だからって、妻のその変化を自分に都合のよい解釈をする勘違い夫となって、遊び回っていてはいけません。
そう、家庭をないがしろにしたまま、妻への思いやりに欠ける身勝手でシモがだらしない浮気夫さんたち(失礼します・・・汗)の事です。
本日のテーマは「妻の出産、信頼を失うシモがだらしない浮気夫たち」についてです。
30歳後半、真面目で温厚な奥様からのご相談でした。
『子供が生まれてから、主人が変わったんです。』『いつ離婚を言われるか不安で…。』『それと預金も下ろし、時折、無断で外泊していたので、浮気しているかもしれない。』と思って…と。
さらに詳細をお聞きするために、ご来社いただきました。
結婚して、1年。
同じ年の夫との間には、半年前に長男が産まれ、家族三人、これからきっと幸せに暮らして行ける、と願われていました。
妊娠がわかってから、妻は会社を退職。
倹約家であった妻、貯金もそれなりにあった事もあり、夫の収入もあるため、産休の期間くらいはゆっくり生活もできると安心していた、と言います。
『その貯金は、私が夢であった独立開業を目指してコツコツと貯めてきたものでした。』『予想外の妊娠でしたが、そのお金があったから新婚当時や出産後間もない頃、どうにか家計を維持できました。』
夫の変化を感じたのは出産後まもなくしてからだったと言います。
いざ出産を終え、我が子との生活が始まってからも、夫は育児に手を貸すこともなかった。
家事つを手伝ってくれるとまでは期待はしていなかったけれど、大変な時期、家事も多めに見て欲しいと思っていたそうでしたが、夫はそうでは無かった。
そんな育児で大変な毎日のある日、帰宅するなり夫が「お前、変わったな。」「仕事もせず家にいて気楽なもんだな」と言ってきたそう。
夜泣きや離乳食が大変な時期に、体調がすぐれず、スーパーの惣菜が食卓に並ぶ日が続いたこともあった、その事を言っているのかな?と思い、「ごめんね」と謝罪。
夫も会社でストレスを抱えているのだろうと思い、私も頑張ろうと、家事に育児にと、より一層取り組まれたといいます。
しかし、夫の態度は一向に変わらず、悪くなる一方。
精神的にも、疲れてきていたところに、夫が預金を下ろしていたことが露見。
さらには妻が実家へ帰った際、どうも自宅へ帰った様子が無かった事もあり、浮気しているのではないかと疑う事になられたのでした。。
お金の件も、外泊の件も、質問すれば怒鳴って来ると想像がついていた事もあって、不安で聞け無かったそう。
そのため、実家の母に相談され、内密に当探偵事務所へ依頼、素行をお調べになったのです。
調査結果は黒。
浮気夫は、同級生の既婚女性と密会していました。
外食も、ホテルも夫払いでヨロシクやってる浮気夫。
妻は、『離婚してください』と夫に申し出たのです。
妻の欄が埋められた離婚届を差し出す妻。
離婚を言い渡されるなど、夫にとってはまさに青天の霹靂。
もちろんうなずけるはずがなく、「夫:何で急に離婚なんだ」と怒鳴っていたそうです。
『妻:離婚がダメなら、別居してください。実家にも話はしていますし、子供も連れていきます』と、伝えたものの、《夫:だから、どうして離婚なんだ》とイライラしながら聞かれ、奥さまはご主人に伝えます。
『妻:モラハラする夫となんかこの先暮らせないのよ。あなた、私に向かって《変わったな》って馬鹿にしたみたいに笑うけど、子どもがいる現実をわかってる?子供の事を相談してもあなたは《お前が何とかしろよ》だけだった。仕事さえしていればいいと勘違いしてるんじゃないの?変わったのは、一体どっちなのよ。』
奥さまは黙り込んだご主人へ、離婚届をグイと押し付けました。
『妻:それと、私の貯金から黙って引き出したお金、返してよね』
それは、奥さまからの「最終通告」でした。
こっそりと使い込んでいたお金のことまで指摘され、ご主人は「何も言えなかった」。
さらにはダメ押しの浮気の件もありましたが、この場では口にされずグッと飲み込まれたのでした。
翌日、奥さまは、お子さんを連れて、ご実家に帰られました。
子供を連れて本当に出て行った事で、妻の決意が固いことも伝わり、何とかしたいという意を決しての事か、妻の実家へ来られたそうです。
「夫:今は、すごく後悔と反省をしている。だから帰ってきて欲しい。」と。
日常生活のすれ違いだけを口にし、事を終わらせにかかった夫を見て、妻は思ったのです。
浮気の件もそのまま放置には出来ないな、と。
妻は女性の名前を出しました。
すると夫は、当初シラを切っていたものの、妻の白い目を見て、すべてを知っている根底にある真実から来る無言の圧を感じて、自ら全てを自白して、謝罪して来たのでした。
夫は、妻の様子から、「これはすべて知られている」と悟ったのでしょう。
ここでも妻を煙に巻いてどうにかやり過ごそうとするようなくだらない行動があったならば、妻はやり直す事を考える事も無かったでしょう。
反省を見せた夫を前に、妻はそれでも夫婦のこれからを決断出来ず、暫く自宅に帰られなかったのでした。
ご夫婦は、後々、幸いにも復縁の道へ進まれたのですが、多難な道となる事でしょう。
妻が、夫を受け入れるには、大きなトラウマがあります。
多少の時間が過ぎても、忘れられない心の傷が残ります。
きっとあらゆる場面で思い出されます。
会話してても、TVドラマを見てても、外食してても、ただ笑っているだけでも、イラッとした妻が、急にむっとして、苦言を言って来る事があるでしょう。
でも、受け止めなければならない。
気が済むまで謝罪しなければならない。
乗り越えるってそう云う事です。
「まだ言ってんの?」なんて言ってはいけません。
それでも、反省する心があるのなら、今度こそ妻と子供を大切に思う気持ちがあるのなら、ようやく夫として妻子とやり直す機会は、まだ残されている、そう云うレベルにまで信頼を落としているって事、浮気夫たちには重々知って欲しいものです。
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