結婚前に知っておきたい相手の身元・素性

探偵事務所「帝国法務調査」福岡本部の赤崎加代子です。

今の時代は、男女の出会いもアプリやサイトで知り合い交際、そして結婚へと向かう事も多いものです。
生活習慣も人の出会いも時代と共に移り変わるものですね。

携帯電話の出現で出会いや交際のあり方が大きく変化。
スマートフォンへと主流が移り、出会い系からマッチングアプリと進化してきました。

このマッチングアプリで出会い、結婚に発展するケースが非常に増えました。
良くも悪しくも波乱の多い男女関係とその出会いの場。
今後どんな出会いが流行するのでしょうか。

「結婚は勢い」と云う人がいますが、実に恣意的で安易な行動を取る人達の言葉だと思います。

結婚後に起こりうる様々な変化に怯える人に対して「ちまちま心配していないで飛び込みなさいよ」とゲキを飛ばすと語られるものですが、あまりに無責任だと感じるのは私だけでしょうか。

結婚観と言う心情も時代と共に変化するものです。
生活は全くの赤の他人と寝起きを共にし、子が産まれ、「家族」なって行きます。
大好きだった恋人とずっと一緒に居たいから結婚した。
だけど一緒に暮らせる相手では無かった。

と云う感情だけに任せた結婚のスタートが、３秒に１組と言われる離婚が安易に進む時代となった訳です。

勿論、人生の出会いと云う分岐点に於いて、熱い気持ちが無ければ結婚なんて出来ない訳ですが、その熱量の程度もありますし、そもそも非常に短絡的だと失敗の始まりだったりするんです。

確かに結婚に向かない人もいます。
しかし相手が変われば上手く行く場合もある訳で、そこは本当に生涯を共に出来る相手なのか正しく見極めなければならないでしょう。

浮気調査のご依頼に来られた出産間もない女性が言われました。

子供の頃に憧れた「結婚」のイメージは、いつのまにか大人になってみると恋愛の延長線上にはないのだという事が嫌になる程わかりました・・・と。

結婚相手への「好き」と言う気持ち一つだけでは成し遂げられないのが「結婚」と言う関係です。

生活力、性格、金銭感覚、素行、家族の素性、そして家族自体との関係性など、結婚を前に知り置くべき最低限の内容は沢山あります。

結婚するのなら、異性として外見が惹かれる相手と一緒に暮らしたい。
それであれば、立ちはだかる問題も苦ではない。乗り越えて行ける。そんな思いを持つ若さ故の考え。
一生に一度と考えれば見た目も大事ですが、もっと大事なものがあります。
そのお相手の心根を見抜くこと。
素敵な人であっても、心中を勘で言い当てるその確率は、針の穴を通す程狭いものでしょう。

万が一、結婚相手に相応しくない何かがあったとした場合、「婚約」の状態にあった時は、言い換えれば「まだ引き返せる時」です。

結婚後生活は実際に蓋を開けてみないとわからない事も沢山ありますが、出来る事ならば「本当にこの人でいいのか」と言う不安を解消して結婚に臨む事をお勧めします。

■結婚前に知っておきたい相手の身元

素性が知りたいと調査ご依頼の事例です。
２０代女性Aさんからのご相談事例。

マッチングアプリで知り合つて2年。

お互いの部屋を行き来しながら親密な関係になった頃です。

県外にいる彼の親が病に倒れ緊急事態手術すると言って帰省したそう。

そんな折、『母親の手術代がいるから「お金貸して」』とメールが来たのでした。

結婚も考えていた彼女は将来義理の親になる人だからと「60万円」を振り込んだ後、彼からお礼のラインが来た事のでした。

Aさんは、役に立てた事の嬉しさや、彼の母親のお役に立てた事を喜び、
そして何より親の手術費用を用立てようとした『彼の優しさ』に触れ、喜んだ。

そんな優しいAさんなのですが、大きな落とし穴がありました。

この時までは彼に不信感を抱いた事はなかったそうです。

彼からのラインの回数が少なくなり時には既読にならない。
病院にいるし、『通信機器は使えない』って彼の言葉を信じつつも不安な日々。

ある日、友人から帰省しているはずの彼が、他の女性とアプリでやり取りしているのではないかと気付いたそう。

暇だったAさん、ちょっとアプリを覗くと、どうも彼と出会った時と同じような書き込みがあり、直感的に『あっ、彼が書き込みしてる』と気付いてしまったのでした。

彼の母親のご病気も含め、結婚を考えているAさんにとって、彼を信じて良いものかと不安な中、真実を知るため、そして前に進むべきか判断するため、彼と家族の身元調査　素性調査を依頼なさったのでした。

彼の家族の調査結果は、不安視していた通り、母親は健在で近くに住む祖父母の介護をしながら平凡な暮らしぶり。
入院や、近時の手術の事実は無し。

母親の手術代は嘘だったのです。

帰省の事実もなく、彼は仕事帰りにギャンブル（スロット）にはまっていました。

ギャンブル癖や借金（浪費癖）は生活を破綻させるものです。

正式な婚約者ではありませんでしたが、結婚まで考えられていたAさんにとってはとても心が折れてしまう現実でした。

パチンコやスロット等ギャンブルに行く習慣がある方は要注意です。

ギャンブルにハマるひとの常奮句は「結婚したら絶対辞めるから」ですがなかなか辞められません。
ここで重要なのは、生活に影響する程、散財してまでもギャンブルにお金を費やしてしまう性格の持ち主なのかと言う点。
お小遣いの範囲で終われるのであれば趣味の範疇ですが、度を過ぎる傾注ぶりが認められた場合は、難ありと言えるでしょう。

ギャンブルで作った借金は自業自得ですが、金融機関以外にも家族や友人の借金（保証人）などへ借金している場合もあり要注意です。

■ハッキリさせておきたい浮気症・癖の内在

結婚して10年の付き合いがあってもまだまだお互いの事を知らない一面があるんじゃないかと実感人もいます。

世の中のほとんどの人は、中身が第一印象のままではありません。

仕事が変わり、子供が産まれたりなど生活環境の変化でまた別の顔を見せる事があります。

人の感情や考え方も時間と共に変化するものです。

人間はたとえ結婚して相手と一番近い存在になったとしても相手の事を全て理解するのは難しい。

それでもせめて「結婚に踏みきる前に」

素性（ギャンブル癖や浮気癖）親兄弟等、同じ籍に入る前にわかっておきたいと大事なお嬢様・御子息様の相手調査のご依頼もあります。

世間知らずの娘が突然「彼と結婚したい」と連れて来た日。

第一印象は今時の若者。
何処か弱々しさを感じたそうです。
人生のパートナー選び、
自分の力では相手の事を見抜く事が出来なくても、調査によって事実を知り、判断の一つとすべき点は少なからずあります。

結婚は自分達だけが良ければいいものでもありません。

結果的に家族や友人までも巻き込む事もあるからです。

「お互いに対する人生の責任を負う事が結婚である」とも言えます。

今時の若者と目された彼、ご両親には、弱々しく見えた若者は勤務態度や人柄等問題無しでした。

買い物や預貯金など計画的なところもみえて金銭問題も無し。

そんな好例だってあります。

かと言って、過去の事例では、
真面目で好印象の彼が、アプリで知り合った女性と密会した。

真面目な印象の女性が、元カレと密会し肉体関係を続けていた。

それだけではありません。
調査中に本人ではなく相手の母親が、男と不倫密会していた。

そんな緊急事態だってあった事も屡々なのです。

浮気癖、行動を見る限り大丈夫でしょうが、内に秘めた癖はわからないものです。

両親や兄弟に浮気癖者はいないのか？なんて事は風評として聞かれる事があります。
世間でいう「血は争えない」など参考にする事もあります。

調査終了後、ご依頼様から「幸に暮らしております。結婚前に相手の事知って良かったです。」との御礼の言葉を頂く事が多くあります。

一度しかない人生のパートナー選びには慎重に慎重を期する事をお勧めします。