探偵-福岡本社HP
お問い合わせ
お電話でのお問い合わせ
メールでのお問い合わせ
LINEでのお問い合わせ
最新の投稿
最新の投稿
「妻が浮気なんて、まさか自分の家庭で起こるはずがない」。そう信じたい気持ちは、多くの夫が抱える本音です。ところが、実際には妻が少し歳下の男性と関係を深めるケースは昔から数多く報告されており、決して珍しい話ではありません。しかも、浮気の深刻度が増すと、妻は子供さえ巻き込みながら、夫を遠ざけるような行動を取ることもあります。――当探偵事務所に舞い込んだある過去の依頼事例は、浮気の疑いをはるかに超えた、にわかには信じがたい“家庭崩壊寸前”のものでした。
今回のケースは、最近よくあるのですが、妻が少し年下の独身男性と密会していました。離婚歴もなく、どこか生活の“隙間”に巧みに入り込める人物――そんな都合のいい男――と関係を深めていました。
調査を依頼したのは夫です。当初、夫は“妻が浮気をしているのではないか”という疑念を抱きながらも確たる証拠がなく、誰にも相談できないまま一人で悩んでいました。そこで探偵事務所へ足を運び、具体的な事情を打ち明けてくださったのです。依頼を受け、私たちは妻の行動を慎重に追うことになりました。調査を進めていくうちに浮かび上がってきたのは、想像以上に「妻と浮気相手が夫のように振る舞っている」現場の姿でした。
夫が出張や残業で家を空ける夜、妻は子どもが寝静まるのを見計らって浮気相手の男性を招き入れていました。朝になれば、子どもが起きる前に男性が出勤し、ドアの前では当たり前のようにキスを交わして「いってらっしゃい」と送り出す。あまりにも自然な“日常の光景”として成り立っていました。このあたりの状況をカメラや張り込みで押さえた際、探偵としても複雑な思いを覚えました。まるで夫の存在がいないかのように、妻と男性が家の主役になってしまっていたのです。
浮気が発覚したあと、探偵が証拠を押さえて問い詰めても、妻は「夫婦関係はすでに破綻していた」「関係が深まったのは破綻後だ」と主張することが多々あります。今回の妻も、まさにその典型的なパターンを踏襲していました。事実を突きつけても「もう夫とは気持ちが通じ合っていなかった」と言い、浮気相手を守ろうと必死になるのです。
一方で、浮気相手の男性も自分を守るためにさまざまな言い訳を重ねます。浮気が表沙汰になれば、夫から慰謝料請求を受ける可能性もありますから、妻から「夫の収入や性格、離婚を考えているのかどうか」といった情報を引き出し、事態がエスカレートしないよう内心は戦々恐々としている場合もあるのです。ときには、「いずれ一緒になれたらいいね」と甘い言葉を吐くことで、妻の気持ちを握り、操作し続けようとします。
こうしたやり取りの渦中で、もっとも孤立してしまうのが夫です。探偵の立場から見ても、夫が「子どもと平穏に暮らしたい」という思いを抱いていても、妻が浮気相手との新しい関係を守ろうと強固な態度をとったり、男が正面から謝罪せず姿をくらましたりする展開は決して珍しくありません。誰を信じてよいのかわからなくなった夫は、心身ともに疲弊し、家族を取り戻すチャンスすら奪われる状況に追い込まれてしまいます。
浮気の現場を多数見てきた探偵の立場から強調したいのは、「夫婦の問題」と思われがちな浮気トラブルの最大の被害者は、実は子どもであるということです。
子どもは「どうして母親は父をきらっているのだろう」「母親はなぜ自分に感心を示さずスマホばかり触っているのだろう」とうまく言葉にできないまま疑問を抱えるかもしれません。夫婦仲の悪さを実感している場合は、「自分が悪い子だから家の中がギクシャクしているのかもしれない」と、誤った罪悪感を抱くことも珍しくありません。幼いころから安定した家庭環境を得られないまま育つと、将来の人間関係にも影響が及ぶ可能性があるとカウンセラーや専門家は口をそろえて言います。
実際に、長期的な視点で見れば、子どもが「自分にとっての家族とは、こういう不安定なものなのだ」と刷り込まれる危険性があります。夫としてはどうにか妻と子どもとの関係を取り戻したいと願っても、妻が浮気相手と密会を続けつつ、子供の親権は決して渡さないと争って来れば、夫にとっては子どもが“人質”に取られたような状況になりかねません。探偵として幾度も目にしてきたケースですが、一度そうなってしまうと、父子関係の関係は強引に引き離されてしまいます。
探偵の役割は、浮気の事実を客観的に証明する証拠を押さえることにあります。具体的には写真や動画、日時を記した調査報告書などで、不貞行為の現場が確かに存在したことを明らかにするわけです。こうした証拠は、話し合いは勿論、離婚調停や慰謝料請求といった法的手続きで非常に重要なカードとなります。
しかし、証拠さえあれば問題が一気に解決するわけではありません。いざ妻と対峙する段になっても、相手が浮気相手をかばう姿勢を崩さなかったり、感情的になって話し合いが進まず、泥沼に陥ることもあります。最悪の場合、「夫婦が完全に対立して子どもともども関係が破綻する」という結末になりかねません。そうした状況を避けるためにも、探偵による証拠集めだけでなく、ご自身が積極的に行動し、男との対峙と家族への投げかけを丁寧に続けることが肝要です。
特に、子どもの心を守ることを最優先に考えるなら、夫も妻も“今起きている問題”と真正面から向き合わねばなりません。浮気相手がどのような目的で近づき、妻がなぜそこまで心を許してしまったのか――その背景にある夫婦間のコミュニケーションの不足や、長年溜まっていたわだかまりを明らかにする必要があるでしょう。そこまで踏み込まなければ、本当の意味での修復も、あるいはすっきりとした離婚の道のりも見えてこないのです。
探偵としては、「浮気の証拠」を提示することがゴールではなく、依頼人である夫が子どもとどう向き合い、今後の家族の未来をどのように考えるかまでを含めて寄り添う姿勢が大切だと思っています。家庭の問題は一筋縄でいくものではありませんが、手をこまねいて放置すれば状況はさらに悪化するだけです。少しでも「おかしい」「不自然だ」と感じた時点で専門家に相談し、決定的な証拠を押さえつつ、法的にも心理的にもサポートを得る体制を整える。その一歩が、もっとも大切な子どもの心と家族の未来を守るためには欠かせないのです。
浮気や不倫は、一瞬の高揚感や刺激によって始まることが多い反面、失うものがあまりにも大きいリスクを孕んでいます。もしもあなたやあなたの周囲で同じような事態が進行しているなら、どうか早めに行動を起こしてください。探偵が見守った多くの家庭の現場から言えることは、問題を直視する勇気こそが、家族を取り戻すための最初の一手だということなのです。