男女の出会いに潜む落とし穴

探偵事務所「帝国法務調査室」の赤崎加代子です。

九州の紅葉も見ごろを迎えて、各地紅葉狩りの人々で賑わっています。

しかしコロナやインフルエンザの感染も心配されるところですね。

皆さん、いかがお過ごしですか？

この季節、さびしさも相俟って気持ちの緩みが、浮気心に火をつける事もあります。

人恋しい秋から冬にかけて、人の温もりが欲しいものです。

今や手短に出会いを求めるサイトが多数あります。

知り合って意気投合した相手と結婚を考える方もいらっしゃるでしょう。

近年、男女の出会いのきっかけはマッチングアプリが80％占めていると云います。

しかし多くの落とし穴があるのも事実です。

出会った人の中に悲惨な目に遭って泣き寝入りする方が、探偵事務所へいらっしゃいます。

名前も偽名だった。
連絡先も知らない。
相手と男女の関係だけで終わった。
金銭を騙し取られた。
既婚者だった。

そんな事例も珍しくありません。

肉体関係を持ってしまうとどうしても気持ちが入り、弱くなるのが女性です。

友人や家族から「あなた騙されているんじゃない！」と言われてもまだ信じたいと言う気持ちが何処かにあります。

アプリで知り合った彼と3年の交際期間中のAさん。

3年前に意気投合し、出会ったその日肉体関係を持ってしまったそう。

関係を持つと弱い女性は　彼の言いうままになってしまった。

彼は「いつかは結婚」と将来をにおわせ、理由をつけては彼女に会うたびにお金を無心し、彼女は素直に渡していたのです。

・財布を失くしてカードが使えないから再発行するまで貸して

• 〇〇万円貸し
• 実家の親が入院したけど足りないから費用を工面してほしい
• 携帯の機種変更（同じ物にしたいと言いつつ機種代を払わせた)
• 誕生日の前倒しでプレゼントの求め

等々、逆に彼女が男からプレゼントされたものは「お金がないんだ。ごめんね。」と、日用品の数点だけでした。

徐々に
金銭が絡む問題が多くなって来て、交際期間中に彼女が立て替えた金額が〇〇〇万円になった頃、彼との連絡が途絶えました。

慌てたＡさん。

過去にさかのぼって彼とのラインのやり取りを確認すると、金銭の貸し借りがあるやり取りが残っていたのは幸いでした。

この手の事例で借用書なんて取れているケースが無いのは、「俺が信用できないの？」と云う信頼関係の有り無しを口にして揺さぶって来る為です。

行方も知れず、連絡も取れず、この時点ですら「病気してるかも」と心配しつつ慌ててご相談に来られた優しいＡさん。

ＬＩＮＥは既読無視の状態です。

3年間という年月はあったのに彼の住所は「ここのマンション」と云う程度、生年月日は不確かで、思い返せば免許証を見た事もありませんから名前もハッキリ言って不正確、勤務先すら自称社長と云う程度で正確に把握していなかったのです。

切々と過去の事例をお話し、置かれた状況を理解し始めたAさん。

『私だけが結婚願望を持っていたのかも知れません』と話されます。

彼を信じていたＡさんの気持ちを想うと何とか彼を探し出してケジメを着けさせたいと思いましたが情報が不確かです。

不確かな中、紆余曲折を経て難航の結果判明したのは、両親も元気で、妻と2人の子供が居たと云う真実。

1年前、交際期間中にも今は1歳の子供が産まれていた事も判明。

結局　”彼女とは浮気”　だったわけです。

事実を隠し彼女を騙し続けるつもりだったのかわかりませんが最低の男です。

彼女からせしめた〇〇〇万は単なる遊興費に使われていた事になるでしょう。

勿論泣き寝入りは出来ません「確り返済していただきます」と、今、戦いの真っ最中です。

Ａさんと　同じような被害に遭われる方には男性にも多くおられます。

気がつけば抜け出せない男女の仲。

騙されているとわかっていても貢いでいる。

あげくの果てに借金まで抱える人もいるのです。

悩み苦しむのは自分自身だけなんて思わずにご相談ください。

騙す相手は次のターゲットを探しているかも知れません。

自分の人生を大事にすることが1番。
騙されて後悔す前に相手を確り知る事からスタートしてみてはいかがでしょうか。