探偵-福岡本社HP
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無言の別れ ― 家に残されたのは夫の私物だけだった
仕事から帰宅したら、家の中が静まり返っていた。いつもは出迎えてくれる子どもの姿も、キッチンに立つ妻の背中もない。
そして、クローゼットに行って気づく。「あれ…妻の服がない」「子どものランドセルも消えている」「洗面台にあった歯ブラシが、自分の分だけになっている」。
これは決してドラマの中の話ではない。実際に多くの家庭で、突然の家族の”失踪”が起きている。驚き、困惑し、何が起きたのか分からず、とにかく妻や子供に電話をかける。だがスマホの電源は入っているのに、出ない。LINEは既読にならない。
それでも、家を出たのが一時的なもの――買い物や実家への一時帰省ではないかと自分に言い聞かせる。だが時間が経つにつれて、それが“本気の家出”だったと知ることになる。
妻の実家へ連絡すると、義父が出た。「うちには来てないけど、大丈夫だから」――この歯切れの悪い言葉に、夫は混乱する。
実際のところ、私たち探偵が扱う多くの案件で、妻は義実家に身を寄せているケースが多い。しかし、義父母は夫を信用していない、あるいは妻から口止めされているために、はっきりとした回答を避ける。
「来ていない」=「来ているけれど教えられない」
「大丈夫」=「危害を加えるつもりがないなら探さないで」
このような“暗黙の圧力”が含まれた言葉である可能性が高い。
義父母もまた葛藤の中にいる。だが一方で、彼らの対応は、夫にとって“孤立”を突きつけられる瞬間となる。
残された選択肢として、夫は警察に相談する。行方不明者届を出すためだ。だが、そこで返ってきたのは予想外の冷たい反応だった。
「ご本人と連絡が取れています」 「これは家出ではなく、本人の意思によるものです」 「プライバシーの観点から居場所は教えられません」
さらには「探すことも、接触することも推奨できない」と言われるケースもある。これは“DVや家庭内トラブルの可能性”が考慮された結果だ。
実際に、妻が警察に事前相談していた場合、夫は“接触リスクがある存在”として警戒されているのだ。
このような場合、警察は法律に基づいて行動しているため、探偵も正面からは動けなくなる。ただし、法に抵触しない範囲での所在調査や周辺聞き込み、生活痕跡の確認などは可能だ。
妻は“警察に相談した上で”消えていた
つまり、これは計画的な失踪であることが多い。衝動的に家を飛び出したのではなく、数日前から荷物を整理し、子供の転校準備を進め、住民票の移動や新居の手配を済ませていた。
このような事例では、友人や実家の支援を得て、妻が計画的に「消えた」と言える。SNSやLINEなどから、男性関係が疑われるケースもあり、別居後すぐに新たな男性と暮らし始めるパターンも確認されている。
探偵が確認した事例では、妻が出て行った数日後に、あるアパートで見知らぬ男性と子供と一緒に暮らしていた様子が確認された。
妻の失踪理由が必ずしもDVや浮気の報復とは限らない。なかには、周囲に「夫から逃げた」と説明しているが、実際には自分の不貞を隠すために“先に逃げる”という防衛行動を取っていることもある。
探偵の現場では、妻がパート先の上司と長期的に不倫関係にあり、夫にバレる前に逃げ出した事例もある。
このような場合、夫が本当に何もしていないのに社会的な加害者にされ、仕事や人間関係に悪影響が及ぶことがある。名誉毀損にもつながりかねない。
なぜ、妻は何も言わずに出て行くのか?
背景には、以下のような心理的・環境的要因がある。
どれもすぐに解決できる問題ではない。だからこそ、“説明しても理解されない”と感じてしまい、無言で去るのだ。
妻が警察や自治体に相談しており、接近禁止命令や保護措置が出ている場合、我々探偵も強引な調査はできない。
ただし、法的に問題のない範囲で
などの“事実確認”は可能な場合もある。
また、必要に応じて弁護士と連携し、調停や離婚協議に向けて証拠を整理する支援も行う。
福岡県内でも、同様の相談は増えており、特に北九州市や久留米市などでは、妻側がシェルター的な施設や実家に身を寄せてから音信不通になる事例が見られる。
「自分が悪いのかもしれない」と思っても、思考停止は危険だ。
現実を正確に知ること、それが第一歩である。
大切なのは、感情的に動くことではなく、冷静に、自分の立場と状況を確認すること。そのために、探偵という“第三者の目”を使ってほしい。
真実を知った先に、謝罪すべきことがあれば受け止め、必要な手続きを踏む。それでも“濡れ衣”だったのなら、あなたの名誉を守るために戦うべきである。
妻と子供が荷物ごと消えたとき――あなたはひとりじゃない。相談することで道は開ける。