カモフラージュカメラの設置問題

ニュースとなっておりました同事件、カモフラージュカメラを設置するにあたって、私共も熟考しなければならない立場にあります。

浮気調査のカモフラカメラ問題|探偵事件簿-福岡

「草が生い茂り、夜だったので、他人の管理地とは思わなかった。」と刑事課の職員2人が説明しているとの事ですが、どこぞの探偵事務所の職員がする言い訳にしか聞こえません。
警察官2人が揃って、カメラ2台の設置を行うにあたり、建造物侵入罪、場合によっては住居侵入など犯罪行為となる可能性は当然に知り得ていたはずです。

連合関係者によると、カメラの1台は会館の玄関付近、もう1台は駐車場を写していた。と別の新聞紙面にあり、野党支援団体の関係者の把握の為、実行なされたものと推察され、犯罪行為の取り締まりを前提としたものでは無く、捜査活動とは離れた状況把握が目的であったのではないかと思料されます。

仮に探偵事務所の職員が、同行為を行ったのであれば、当然に知り得ていたものとして処分される事を思えば、監督する側である警察・公安委が「・・・思わなかった」であろうはずはないと思うところです。
建造物侵入罪となれば刑事犯罪であり、場合に依っては逮捕となる事案で、私人が犯した罪であれば、当然、警察官は、被害者のため逮捕・起訴する方向に向かう内容なのではないかと感じる次第です。

公共の場所であったても立ち入りの問題は常に付き纏います。違法・不法にカメラを設置する事はできず、私共探偵事務所の職員は法律に違反せぬよう、最新の注意で取り組んでいるものです。
同状況になれば、調査は発覚・中止、証拠は取れず、お金はご返却となる訳ですから、自社内のみならずご依頼者を巻き込む大変な事態です。

私が探偵事務所の調査員として駆け出しの頃、カモフラージュカメラを設置し、発覚した事があります。
駆け出しですから、25年以上前の出来事です。
当時は、ハードディスクやSDカードと云った記録媒体では無く、ビデオテープの録画で、S-VHSが出たてで家庭用ビデオが高画質になったと(今思えば微々たるものですが)喜んでいた頃です。
雇われでしたが、会社のビデオでは無く、色々と試したく、自身で購入したビデオを使って撮影したものでした。
カメラの媒体自体もでかいものでしたから、カモフラージュするものもでかい。
浮気調査でしたが、マンションの通路に仕掛けるため、脚立やバケツ、モップ等を配置し、そのバケツにカメラをしかけ、上から雑巾やごみを乗せ、触られないように工夫したり、廃品回収の重ねて縛った新聞に仕掛けていた事を思い出します。
そうした中、なけなしのお金をはたいて購入したカメラが、一寸目を離したスキに消えてしまいました。
あるはずの大事にしていた調査機材が、ふとした瞬間に目の前から消え、茫然自失する他ありませんでした。
慌てて先輩探偵に報告したところ、発覚するから移動しておいたと、回収されただけだったのですが、この頃から、強引な方法での撮影は災いを呼び、ご依頼者に迷惑をかけてしまうものだと、慎重な判断を下すようになり、移行、今まで無事?に大きな撮影トラブルを起こす事無く、調査活動を行って来ました。

慎重さを欠く行為はトラブルを招きます。
草ボーボーの中に置いておけば見つからんだろうと云う考えだったかも知れないですね。

福岡の浮気調査や人探しなら帝国法務調査室(探偵事件簿-福岡)

目次